→ 人物図鑑詳細情報  曺東鉉(チョ・ドンヒョン)、 「済州島四・三事件を考える会・東京」代表


   
曺東鉉
チョ・ドンヒョン


済州島四・三事件を考える会・東京
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@jeju43 · コミュニティ
 

  
 

 



1997





 
 

立教大学
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集合的記憶における済州4・3
―在日済州人の済州 4・3に関する記憶を中心に―


(略)



3.2. 「済州島 4・3 事件を考える会」と済州 4・3 事件50周年記念事業

済州 4・3 真相究明運動は、40 周年追悼集会後、10 年近く停滞期に入ることになる。 この要
因について、曺東鉉(2018)は、済州島出身の一部の知識人などが、済州人としての枠を越える
ことができなかった点にあると述べている。
また、当時北朝鮮系列の団体により結成された左派の「在日本朝鮮人総連合会(略称:朝鮮総
連)」と民族運動を統一的に行う目的で結成された右派の「在日本大韓民国民団(略称:民団)」の
2 つの組織と対峙する心構えの無さ、大衆運動に対する拡がりの無さがあったという。また、済
州 4・3 の 50 周年を迎え、当時東京では朝鮮総連と民団の活動を支持しない人々によって「在日
同胞のための文化運動」である「在日論」などが唱えられており、済州 4・3 真相究明運動が展開
できない状況だったという。



1997 年、済州 4・3 運動をしていた何人かの知識人たちが集まり、在日済州人だけの問題と
いう認識から抜け出し、済州 4・3 の大衆化を目指した「済州島 4・3 事件を考える会(東京)」を
中心に「済州 4・3 事件 50 周年記念事業実行委員会」を組織することになった。同委員会メンバ
ーを表 2 に示す。

表 2. 「済州 4・3 事件 50 周年記念事業実行委員会」メンバー

《共同代表》
金石範、李哲、玄光洙、金民柱、金日、安守栄、韓泰淑、李修吾、梁石日、文京洙

《事務局》
高二三、曺東鉉、高熙卓、韓聖炫 , 金重明、金民柱(不参加)

(出典:「済州四・三運動にかかわってきた二十年をふりかえって―東京での四・三運動の歴史と現在―」『済州島四・三事件 70 周年記念国際シンポジウム』から抜粋)

「済州 4・3 事件 50 周年記念事業実行委員会」は、在日済州人に限られた済州 4・3 運動を誰もが参加できる市民運動として飛躍させる契機を作り、さらに民謡と追悼コンサートなど多様な文化芸術を加えながら日本社会で済州 4・3 の大衆化のために努めてきた。また、日本でも済州4・3 のような歴史を隠蔽する動きがあるなか、朝鮮半島でも同様な動きがあったことを日本社会に知らせていることから、「済州 4・3 事件 50 周年記念事業実行委員会」の活動がもつ済州 4・3 の意味は大きいと考えられる。

以下は、済州 4・3 事件 50 周年に因んで取り組んだ行事である。

 「済州 4・3 事件 50 周年記念事業実行委員会」の推進により行われたイベント
○ 1997 年 10 月 「四・三を語る夕べ」、作家金石範と梁石日氏の白熱の討論
○ 1998 年 3 月 ブルース・カミングスを招聘、講演(『済州島四・三事件と米軍政』)の出版

記念パーティー
○ 新幹社、『済民日報』四・三取材班による『四・三は語る』翻訳本(『済州島四・三事件』)
○ 4 月 4 日(土) 50 周年追悼コンサート(御茶ノ水・カザルスホール 500 名収容)
また、済州 4・3、50 周年記念事業を土台に大阪ピロティホールでも公演が開かれた。 この公演は、約 1100 名の人々が参加する大衆的な行事として開催された。

済州 4・3 運動をめぐっては、「済州 4・3 事件 50 周年記念事業実行委員会」と葛藤のあった
朝鮮総連と民団を参加させるため、大阪実行委員会は民団を、東京実行委員会は朝鮮総連を、そ
れぞれに対して交渉を重ねることで朝鮮総連及び民団も同行事を支持するという意志を示し、そ
の結果両団体も 70 周年の追悼式に参加することになった。これまでの両団体の方針の壁を乗り
越え、済州 4・3 が目指す和解と治癒の道を共に歩む根拠を提示した一つの例として挙げられる。




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2013/02/09( 土) 午後1 時半~午後5 時
文京区民センター 3 ― A 会議室、東京都文京区

【講師】
◆ 李昤京(Lee RyongKyong)立教大学非常勤講師 政治学専攻
◆ ゲスト:金志修(Kim jisoo)東京在住 テキスタイルデザイナー「私が出会ったカンジョン」

【上映映画】
◆「JAM DOCU 江汀」ヤン・ドンギュ監督他 20 11 年12 月上映作品(韓国にて)。104 分。
◆「ニュース打破」6・7 回(2012 年3 月)、江汀特集
【済州島四・三事件65 周年記念連続学習会】
第2 回 済州島四・三事件と 江汀海軍基地問題 ー入 門 編

主催:済州島四・三事件を考える会・東京
曺東鉉(チョ・ドンヒョン)
高二三(コ・イサム)、
高英姫(コ・ヨンヒ)
元日東
李昤京(リ・リョンギョン)
金良淑(キム・ヤンスク)

村上尚子
石井寛
渡辺一夫
田嵜晳(たざき あきら)(文芸春秋の編集者)

中野敏男
原田克子
木瀬慶子
栗原順子
山田修
麻生水緒


◆問い合わせ先:新幹社 〒112-0005 東京都文京区水道2丁目1-12
 TEL:03-5689-4070 FAX:03-5689-2988
 EM:shinkansha◎sapphire.bforth.com (◎を@にして送信)




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安渓 遊地
2013年2月3日 ·
 4月3日はどんな日でしょう。3月1日や2月28日とならんで忘れがたい日なのですが。
 李リョンギョン(昤京)さんからの情報をシェアします。
 下記内容の拡散と皆様のご参加をお願いします。
 今年は48年4月3日韓国の済州島で起きた「済州島四・三事件」の65周年に当たる年です。
 4月24日の65周年の集会を向けて学習会を開いております。
 第2回目は、済州島で暴力的に進められている 江汀海軍基地問題をテーマにします。
皆さんのご参加、お待ちしております。
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【済州島四・三事件65 周年記念連続学習会】
第2 回 済州島四・三事件と 江汀海軍基地問題 ー入 門 編
*2013 年2 月9 日( 土) 午後1 時半~午後5 時
*文京区民センター 3 ― A 会議室
*参加費:800 円
第2 回目は、「済州島四・三事件」の歴史的な経緯を認識し、済州島の現在おかれている問題を知るために、江汀( カンジョン) マウル(マウルは村や町の意)に建設中の海軍基地問題を取り上げます。韓国済州島西帰浦市にある江汀マウル、このマウルを包む豊かな自然と、睦まじく平和だったマウル住民の暮らしが、韓国政府による海軍基地建設の強行によって破壊されようとしています。海軍基地建設の反対闘争をテーマに8 人のフリーの監督がそれぞれの視点で描いた記録からなるオムニバス形式のドキュメンタリー映画「JAM DOCU 江汀」の一部と、現在の状況を分かるニュースや映像などを見ながら、江汀海軍基地問題はどこにあるのかということを考えます。済州島江汀海軍基地建設の持つ意味を、済州島四・三事件を体験してきた立場から、多角的に見据えたいと思います。
江汀海軍基地問題のことをあまり知らない方への学習会です。
【講師】
◆ 李昤京(Lee RyongKyong)立教大学非常勤講師 政治学専攻
◆ ゲスト:金志修(Kim jisoo)東京在住 テキスタイルデザイナー「私が出会ったカンジョン」
【上映映画】
◆「JAM DOCU 江汀」ヤン・ドンギュ監督他 20 11 年12 月上映作品(韓国にて)。104 分。
◆「ニュース打破」6・7 回(2012 年3 月)、江汀特集
◆ その他
【文京区民センター 最寄駅からのアクセス】
● 都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1 分
● 営団地下鉄丸の内線 後楽園駅 徒歩3分
● JR 水道橋駅 徒歩7分
◆主催:済州島四・三事件を考える会・東京
◆問い合わせ先:新幹社 〒112-0005 東京都文京区水道2丁目1-12
 TEL:03-5689-4070 FAX:03-5689-2988
 EM:shinkansha◎sapphire.bforth.com (◎を@にして送信)



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2013/04/24(水曜日)午後6時20分スタート(開場:午後5時半)
場所:日暮里サニーホール
「済州島四・三事件65周年記念追悼の集い」
オープニング 追悼の舞「四・三の風」金英蘭舞踊研究所
第一部 記念講演 危機の中の東アジア 現代日本の歴史認識を問う
高橋哲哉 東京大学大学院 総合文化研究科教授
第二部 合唱と民俗クッ
民俗クッ 済州神房(シャーマン)来日公演-死者への祈り-
混声合唱 日本と在日の新たな心のうた=「眠らざる南の島」をうたう会結成公演
「なぜ?」(組曲「生命の木、空へ」より(詞・曲/林光)
「朝露」(詞・曲/キム・ミンギ)
「眠らざる南の島」(詞・曲/アン・チファン)



主催:済州島四・三事件を考える会・東京
金石範((きん せきはん、キム・ソクポム)
梁 石日 (ヤン・ソクイル、ヤン・ソギル)
梁明圓
曺東鉉(チョ・ドンヒョン)
高二三(コ・イサム)、
高英姫(コ・ヨンヒ)
元日東
李昤京(リ・リョンギョン)
金良淑(キム・ヤンスク)

村上尚子
石井寛
渡辺一夫
田嵜晳(たざき あきら)(文芸春秋の編集者)

中野敏男
原田克子
木瀬慶子
栗原順子
山田修
麻生水緒



連絡先:新幹社 電話:03-5689-4070、FAX:03-5689-2988
email:shinkansha@sapphire.bforth.com


図書出版「新幹社」
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4/24開催「済州島四・三事件65周年記念追悼の集い」
【入場整理券(前売券)絶賛発売中】
今年は65周年の追悼集会です。売切れが予想されています。ご購入ご希望の方はなるべく早くお問い合わせください。
申し込み方法.
入場整理券(前売券)、ご購入の方は、新幹社までご連絡ください。(メール、FAX、電話)
入場整理券(前売券)と振込み用紙を発送しますので、届きましたらお支払いいただければと思います。
発送までに一週間ほどお時間をいただく場合もございます。ご了承ください。

新幹社 電話:03-5689-4070、FAX:03-5689-2988、
メール:shinkansha@sapphire.bforth.com

済州島四・三事件65周年記念追悼の集い
オープニング 追悼の舞「四・三の風」金英蘭舞踊研究所
第一部 記念講演 危機の中の東アジア 現代日本の歴史認識を問う
高橋哲哉 東京大学大学院 総合文化研究科教授
第二部 合唱と民俗クッ
民俗クッ 済州神房(シャーマン)来日公演-死者への祈り-
混声合唱 日本と在日の新たな心のうた=「眠らざる南の島」をうたう会結成公演
「なぜ?」(組曲「生命の木、空へ」より(詞・曲/林光)
「朝露」(詞・曲/キム・ミンギ)
「眠らざる南の島」(詞・曲/アン・チファン)
日時:2013年4月24日(水曜日)午後6時20分スタート(開場:午後5時半)
場所:日暮里サニーホール
主催:済州島四・三事件を考える会・東京
連絡先:新幹社 電話:03-5689-4070、FAX:03-5689-2988
email:shinkansha@sapphire.bforth.com
入場整理券:2,500円(前売り:2,000円)学生1,000円


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新幹社の経営者が、高二三(コ・イサム)、






 
 
 



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済州島四・三事件70周年記念国際シンポジウム
済州島四・三事件 70周年記念国際シンポジウム
「国際社会と済州四・三 日本からの視点」

日時 2018年3月10日(土)~3月11日(日) 

会場

3月10日(土)12時30分~17時 大阪市立大学梅田サテライトキャンパス大ホール

(530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階)

3月11日(日)12時50分~18時 大阪国際交流センターさくらホール

(543-0001 大阪市天王寺区上本町8-2-6 TEL: 06-6772-6729)

※10日と11日で会場が違います。ご注意ください

定員 100名(当日申し込み)

参加費 一日1,000円(資料代)

主催 済州四・三事件70周年犠牲者慰霊祭実行委員会(大阪)

544-0002 大阪市生野区小路3-11-19 聖公会生野センター気付

06-6754-4356 FAX: 06-6224-7869

当日TEL: 080-3777-2566(呉)

協力 立命館大学コリア研究センター、国際高麗学会日本支部

後援 済州四・三70周年記念汎国民委員会

《趣旨》
8・15解放と同時に日本にいた多くの済州人が解放された祖国に帰還することになりますが、帰還した済州人の多くが四・三事件を前後する混乱期に再び大阪など日本に舞い戻っています。 その中には四・三の武装蜂起に自ら身を投じた者や、親族が無辜の犠牲となった遺族たちも少なくありません。 そのような状況で、日本でも1950年代から四・三事件真相究明運動が粘り強く続けられ、四・三のコンプレックスや沈黙の圧力を克服し、四・三事件の真実を公のものとするうえで少なからぬ役割を果たしてきました。さらに、日本には大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の双方の系列の民族団体が存在します。南北が同じ生活空間を共有する日本では、四・三事件の問題解決においても韓国社会とは異なる独自の課題が提起されざるを得ません。
今回の国際シンポジウムでは、このような四・三の問題解決過程における日本という立地の重要性と日本での四・三事件真相究明運動の成果に基づいて、同じように過去と向き合ってきた台湾、沖縄の経験も交えながら、より広い視野で済州四・三の歴史的意義と今後の課題を検証します。

3月10日(土)
開会の辞/挨拶(12:30~12:50) 進行:姜聖律(実行委員会) 
第1部 日本での四・三(13:00~16:50)
第1セッション「日本での四・三運動の歩みと課題」(13:00~14:40) 進行:梁優子(実行委員会)
呉光現(在日本済州四・三遺族会会長)「大阪での済州4・3運動」
曺東鉉(済州四・三事件を考える会・東京代表)「済州四・三運動にかかわってきた二十年をふりかえって―東京での四・三運動の歴史と現在―」
討論:金昌厚(済州四・三研究所前所長)、高二三(新幹社代表)
第2セッション「日本での四・三 歴史的解明」(14:50~16:50) 進行:高正子(実行委員会)
伊地知紀子(大阪市立大学大学院文学研究科)「解放前後の済州人による渡日経緯とその背景」
村上尚子(日本学術振興会特別研究員)「在日朝鮮人は「4・3事件」をどのように受け止めたか」
趙慶喜(韓国・聖公会大学)「不安全な領土からの離脱―解放後~1970年代における済州人の密航と大村収容所―」
討論:小林知子(福岡教育大学教育学部)、朴沙羅(神戸大学国際文化学部)

3月11日(日)
第2部 国際社会と四・三(13:00~17:50)
第3セッション「過去と向きあう」(12:50~14:40) 進行:川瀬俊治(実行委員会)
朱立煕(台湾国立政治大学校)「「移行期正義促進条例」採択の意義と挑戦」
宮城晴美(軍隊を許さない行動する女たちの会)「日米の政治のはざまで―沖縄における米兵による性犯罪の実態と女たちの取り組み―」
高昌壎(済州大学)「米国での済州4・3問題解決のための請願運動―済州4・3の治癒の韓米共同委員団の構成と展望(2003-2018)」
討論:李暻遠(済州大学)、許榮善(済州四・三研究所)  
第4セッション「四・三の真相究明運動―特徴と課題―」(15:00~16:40) 進行:藤永壯(実行委員会)
金鍾旻(元四・三真相糾明委員会専門委員)「4・3真相究明運動 70年」
李在承(建国大学)「国際基準に照らしてみた済州四・三の過去清算」
討論:高誠晩(実行委員会)
総合討論(16:50~18:00) 進行:鄭雅英(実行委員会)












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2018年3月10日(土)12時30分~17時 
大阪市立大学梅田サテライトキャンパス大ホール(530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階)

開会の辞/挨拶(12:30~12:50) 進行:姜聖律(実行委員会) 
第1部 日本での四・三(13:00~16:50)
第1セッション「日本での四・三運動の歩みと課題」(13:00~14:40) 進行:梁優子(実行委員会)
呉光現(在日本済州四・三遺族会会長)「大阪での済州4・3運動」
曺東鉉(済州四・三事件を考える会・東京代表)「済州四・三運動にかかわってきた二十年をふりかえって―東京での四・三運動の歴史と現在―」
討論:金昌厚(済州四・三研究所前所長)、高二三(新幹社代表)
第2セッション「日本での四・三 歴史的解明」(14:50~16:50) 進行:高正子(実行委員会)
伊地知紀子(大阪市立大学大学院文学研究科)「解放前後の済州人による渡日経緯とその背景」
村上尚子(日本学術振興会特別研究員)「在日朝鮮人は「4・3事件」をどのように受け止めたか」
趙慶喜(韓国・聖公会大学)「不安全な領土からの離脱―解放後~1970年代における済州人の密航と大村収容所―」
討論:小林知子(福岡教育大学教育学部)、朴沙羅(神戸大学国際文化学部)

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中野 修
2018年3月10日
20:15


中野 修さんの投稿 2018年3月10日土曜日






23:08
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永田 浩三
2018年3月10日 ·
— 呉 光現さんと一緒です。

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http://archive.is/wip/nTdpX

呉光現
曺東鉉
金昌厚
高二三

 
 
   


日時:2018年4月21日(土)開場17:00/開演17:30
場所:北とぴあ さくらホール(北とぴあ2F)03-5390-1100
アクセス:JR・京浜東北線「王子」駅北口徒歩 2分、地下鉄・南北線「王子」駅5番出口直結
「済州島四・三事件70周年記念 眠らざる南の島」
(主催=済州島四・三事件を考える会・東京、曺東鉉代表)



特別出演・追悼の舞「四・三の風」金英蘭舞踊研究所

第1部
対談:金石範氏(作家)、文京洙氏(立命館大学特任教授)
済州島4・3抗争の正義を語ろう —なぜに人々は立ち上がったのか



第2部
アン・チファン ライブコンサート(日本語字幕あり)

主催=済州島四・三事件を考える会・東京、曺東鉉代表
金石範/梁石日/曺東鉉/髙二三/梁明圓/髙英姫/元日東/白泰成/李昤京/金良淑/村上尚子/石井寛/渡辺一夫/田嵜晳/中野敏男/関正則/原田克子/座間和緒子/木瀬慶子/栗原順子/山田修/麻生水緒/趙秀一/尹喜利




THE FACT
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済州島四・三事件70周年記念「眠らざる南の島」が4月21日(土)開催決定
入力 : 2018-02-20 16:06:28 / 修正 : 2018-02-20 16:06:28

済州島四・三事件70周年記念
「眠らざる南の島」


民衆とともに歩み続ける心を歌とトークでつづるラプソディ

韓国の伝説的シンガーソングライター

アン・チファン来日コンサートが4月21日(土)開催決定!



【概要】

特別出演・追悼の舞「四・三の風」金英蘭舞踊研究所
第1部

対談:金石範氏(作家)、文京洙氏(立命館大学特任教授)
済州島4・3抗争の正義を語ろう —なぜに人々は立ち上がったのか



第2部

アン・チファン ライブコンサート(日本語字幕あり)
[曲目] 済州4・3抗争のテーマ「眠らざる南の島」に秘められたエピソード、
『人は花より美しい 사람이꽃보다아름다워』『荒野で 광야에서』『私がもしも 내가만일』他



日時:2018年4月21日(土)開場PM5:00/開演PM5:30
場所:北とぴあ さくらホール(北とぴあ2F)03-5390-1100
アクセス:JR・京浜東北線「王子」駅北口徒歩 2分、地下鉄・南北線「王子」駅5番出口直結

チケット:入場整理券2,500円(前売り2,000円)、学生1,000円

お問い合わせ
TEL:03-6256-9255
FAX:03-6256-9256
jeju43_tokyo@yahoo.co.jp

主催 済州島四・三事件を考える会・東京



「済州四・三」に生涯をかけた作家の熱きメッセージ



【PROFILE】
 金石範(キム・ソクボム)1925年、大阪生まれ。京都大学文学部美学科卒業。デビュー作『鴉の死』以降、一貫して済州島四・三事件をテーマとする。半世紀にわたって、国家と民族、革命と自由、言論と思想、歴史と記憶といった主題と格闘し、在日朝鮮人文学と日本語現代文学の金字塔を打ち立てた代表作『火山島』(全7巻、文藝春秋)にて1984年第11回大佛次郎賞。1998年毎日芸術賞を受賞。2005年21編の小説作品を編集した『金石範作品集』(全2巻、平凡社)刊行。2015年済州で第1回済州4.3平和賞を、2017年ソウルで第1回李浩哲統一路文学賞受賞。

 (「四・三事件」をテーマにした『火山島』は)革命の犠牲になった受難の文学だ。…南の単独選挙に反対して蜂起したのは暴徒でなく革命の戦士だったが、韓国は未だにそれを認めていない。その意味で、韓国ではまだ言論の自由がない。…私は南にいても北にいても『火山島』は書けなかった。とっくの昔に活動家として殺されていた。長編に恵まれたのは運命の皮肉。死者は生者の中に生きる。長く生きてしまった私の中に、死んだ多くの友がいる。それが書き続けるエネルギーになる。歴史を書くとはそういうことでしょう。(朝日新聞 2017年9月27日)



 文京洙(ムン・ギョンス)1950年、東京生まれ。立命館大学国際関係学部特任教授。専攻は政治学・韓国現代史。中央大学、法政大学大学院などを経て1994年より立命館大学教員。1988年より済州島四・三事件を考える会の活動に参加、現在は済州4・3事件70周年犠牲者慰霊祭実行委員会委員。主な著書に『済州島四・三事件:島(タムナ)のくにの死と再生の物語』平凡社、『在日朝鮮人 歴史と現在』(水野直樹さんとの共著)岩波新書、『新・韓国現代史』岩波新書、編著に金石範・金時鐘著『増補・なぜ書きつづけてきたか、なぜ沈黙してきたか:済州島四・三事件の記憶と文学』平凡社ライブラリーなどがある。

 4・3の武装蜂起は、米軍政下で復活した親日警察や右翼青年たちが済州社会に加えた横暴に対する自衛的な反抗という性格を帯びていた。村の共同体を基盤に血縁的なきずなに結ばれていた島民たちの多くもそういう感情を分かち合っていた。…すなわち4・3の蜂起は基本的には不義に対する“抗争”であった…。この“抗争”の指導者の名誉が回復されていない現状は克服されなければならない。(「4・3と平和」 2017年4月号)



【MUSICIAN PROFILE】
 アン・チファン(안치환)1965年、京畿道生まれ。'88年延世大学卒「歌を探す人々」等バンド活動とともにソロデビュー。韓国民主化のための市民運動に共感し幅広くコンサート活動。「솔아,푸르른솔아(松よ青い松よ)」「광야에서(荒野で)」「내가만일(私がもしも)」「人は花より美しい」等で民主化闘争激動期の80年代から民衆とともに歩み愛され続け、人々の記憶に残る数々のヒット曲を生み出した。2014年直腸がんに見舞われ一年余の闘病生活を余儀なくされたが見事に復活し2015年に11枚目のアルバム『50』を発表。1995年韓国プロデュース連合会選定の「歌手賞」、'99年文化観光部「今日の若い芸術家賞」大衆歌謡賞受賞。彼が大学時代に作詞・作曲した『眠らざる南の島』は韓国民主化闘争と「済州4・3」真相究明運動の象徴的な曲となり今も広く歌い継がれている。



「잠들지않는남도」
作詞・作曲:アン・チファン「眠らざる南の島」
외로운대지의깃발흩날리는이녘의땅
어둠살뚫고피어난피에젖은유채꽃이여
검붉은저녁햇살에꽃잎시들었어도
살흐르는세월에그향기더욱진하리
아- 반역의세월이여아- 통곡의세월이여
아- 잠들지않는남도한라산이여

노을빛젖은물결에일렁이는저녁햇살
상처입은섬촌에분노에찬눈빛이여
갈숲이파고드는저승새의울음소리는
아-한스러이흐르는한라의눈물이어라
아- 반역의세월이여아- 통곡의세월이여
아- 잠들지않는남도한라산이여

孤独な大地の旗 ひるがえる遠き島
暗闇の中で咲いている 血に染まった菜の花よ
黒い夕日を浴びて 花びらはしおれても
流れ行く歳月に 花の香りはさらに広がろう
あー 反逆の歳月よ あー 慟哭の歳月よ
あー 眠らざる南の島 ハルラ山よ

夕日に染まった波に 揺れる 夕焼けの日
傷つけられた島の村に 怒りに満ちた眼差しよ
アシの茂みに染み込んださまよう魂の泣き声は
怒りに満ちた ハルラの涙よ
あー 反逆の歳月よ あー 痛哭の歳月よ
あー 眠らざる南の島 ハルラ山よ



――私にとって歌は希望であり風であり夢であります。「人は花より美しい」というのが結局は私の希望そのものであるし、歌で表現したい部分です。そしてその様な歌を聴いて、または歌う私の姿を見て安らぎをおぼえたり共感してくれるなら最もありがたいことです。私もまた歌を通して大きな安らぎを得ています。歌で送る私の気持ちをみんなで共有できる時が一番幸せですね。まして私の世代になると常識的なリズムに乗る人は少なくなりました。事実、今まで懸命に学び、仕事をし、貯蓄に励んだなら五十を過ぎればもうちょっと気楽に生きてもいいと思うのですが。そうもいかないですね。新自由主義が人の世をこんなに蝕んでいるんですもの… そんな世代に私の歌が癒やしの歌、希望の歌、喜びの歌になることを願っています。――(“テンアジア”より)





オープニング曲《セノヤ》

詩:髙銀

曲:金クァンヒ

歌う人:千恵Lee Sadayama

日本語字幕:尹喜利

通訳:朴清順

舞台監督:文玉仙



主催:済州島四・三事件を考える会・東京

金石範/梁石日/曺東鉉/髙二三/梁明圓/髙英姫/元日東/白泰成/李昤京/金良淑/村上尚子/石井寛/渡辺一夫/田嵜晳/中野敏男/関正則/原田克子/座間和緒子/木瀬慶子/栗原順子/山田修/麻生水緒/趙秀一/尹喜利



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朝鮮半島
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歴史の虚偽を正す、新たな出発/済州島4.3事件70周年の集い
2018年04月24日 09:23
歴史

“記憶の復活であり、記憶の勝利”
「済州島四・三事件70周年記念 眠らざる南の島」(主催=済州島四・三事件を考える会・東京、曺東鉉代表)が21日、東京・北区の北とぴあで開催され、約1300人が参加した。

オープニングでは、ソプラノ声楽家の千恵Lee Sadayamaさんが「常緑樹」を披露。金剛山歌劇団の宋栄淑さん(功勲俳優)と金英蘭舞踊研究所による追悼の舞「四・三の風」が舞台に上がった。

第1部に先立ち、参加者らは、済州4.3事件の犠牲者を悼み、黙とうをささげた。

南では、済州4.3事件70周年を迎える中、4月3日に済州平和公園で行われた済州4.3犠牲者追悼式に文在寅大統領が参席。「4.3の真実はどんな勢力も否定できない、明白な歴史の事実として位置付けられたことを宣言する」と真相究明への意志を示すなど、国家レベルでの4.3事件真相究明の動きが加速している。

集いには、済州4.3平和財団、済州4.3事件犠牲者遺族会をはじめとする南の関係者らも済州島から来日し、席を共にした。済州4.3平和財団の梁祚勲理事長は、済州4.3事件における国家暴力について謝罪し、犠牲者の名誉回復や賠償・補償等に政府が積極的に乗り出すと表明した文在寅大統領の姿勢を評価。4月27日の北南首脳会談が迫る中、「南北和解の雰囲気の中で、済州4.3は再評価され、さらにその価値を高めることだろう」と期待を寄せた。

続いて、済州4.3事件犠牲者遺族会のキム・ワングン副会長が、梁閠京会長のメッセージを代読した。キム副会長は「済州4.3事件は、祖国の自主独立と分断克服に向けた済州島民の力強い時の声であり、不義に抵抗した民衆の熱い行動であった」とし、「済州4.3事件を歴史に正しく位置づけ、済州島に悲劇をもたらした米国の絶対的な責任を明らかにしていかなければならない」と強調した。

4.3事件の実像
第1部では、「済州島4.3抗争の正義を語ろう―なぜに人々は立ち上がったのか」と題して、作家・金石範氏と立命館大学の文京洙特任教授による講演会が行われた。

文京洙特任教授は、まず4.3事件の概要について説明。4.3事件における抗争は▼売国的単独選挙と単独政府樹立に反対し、祖国の独立・統一と完全な民族解放を求める武装蜂起であり、▼骨髄に染みた怨恨を解き放つためのものであったと指摘した。

また、40年近く沈黙を強いられてきた4.3事件が、87年の民主化以降、遺族や研究者、市民団体、文化人の手で公的な真相究明運動へと転換し、2000年の「済州四・三事件真相糾明及び犠牲者名誉回復に関する特別法」の制定や、それに基づき2003年に確定した李承晩政権と米国の責任について記した真相調査報告書、同年10月の故盧武鉉元大統領による済州4.3事件の公式謝罪へと繋がった経緯について言及した。

一方で、文教授は現在の「4.3事件解決における限界」について指摘。「2万5千人から3万人に及ぶとされる犠牲者は、▼抗争指導部▼植民地権力(軍・警察・右翼)▼衝突の犠牲になった多数の島民の3つに分類できるが、唯一、抗争指導部のみが犠牲者として認定されない状況がある」とし、抗争指導部を含めたすべての犠牲者の名誉回復を行う必要性を強調。「南北和解が進む情勢下で、犠牲者を左右のイデオロギーで区分することは、南北和解の精神に反する」と指摘した。

金石範氏は、現在、雑誌「世界」に連載中の自身の小説「海の底から」の一部を引用し、4.3事件の実像について語った。

「一年余の米軍指揮下の討伐機関、第二次大戦後最初のジェノサイドが世界から閉ざされた密島で二十数万中、三万以上の人間に対して行われた。乳呑み児までパルゲンイ(アカ)として、妊娠中の女性の腹を割いてアカの種を“滅種(ミョルジョン)”させる、ガス室や爆撃で短時間に殺すのではない、俎板(まないた)の鮮魚や肉を切り刻むように、生きた人間の肉と心を、軀(からだ)、存在を巨大な俎板で乱刀(ナンド)し、乱切りにする殺戮。アカ抹殺、民主主義擁護の大義名分を掲げて個々人の心身を細分化しての大量虐殺…」

金石範氏は、上記の文章を引用し、済州4.3事件における大量虐殺は、精神の虐殺であり、そのトラウマは70年を経てもなお、残存するものだと指摘。

また、数十年間もの間、歴史から抹殺されていた「4.3の記憶の復活」についても言及した。

金石範氏は「記憶が抹殺されたところに歴史はない。歴史がないところに人間の存在はない」としながら、4.3事件は「一つは強大な権力による記憶の他殺、もう一つは恐怖におびえた島の人たちが自ら記憶を忘却の中へほうり込んで殺した記憶の自殺であった」と指摘。「4.3問題の正しい解決は、公権力による再評価と合わせて、真相究明、名誉回復などの事業によってさらに大きな歩みを踏み出し始めた。半世紀がたった今、亡くなった人が蘇ることはないが、限りなく死に近く深い忘却の中に凍り付いていた記憶が地上に上がって日の光をあびるようになった」とし、これは「永遠に抹殺することができなかった記憶の復活であり、記憶の勝利だ」と述べた。

一方で金石範氏は、自身も足を運んだ済州4.3犠牲者追悼式で行われた文在寅大統領の演説についても言及。「李承晩や米帝という内外の侵略者に対する防御闘争であった4.3事件に正しい名前をつけてこそ、4.3事件が韓国近現代史の歴史の事実として記憶される。4.3の真実を明白な歴史の事実として位置付けるとした大統領の宣言は、大韓民国の虚偽の歴史が正され、新たに出発するということを意味している」と歓迎した。

「4月のつばき」
第2部では、南のシンガーソングライター、アン・チファン氏のコンサートが開催された。

南の民主化闘争に共感し、「荒野で(광야에서)」「私がもしも(내가 만일)」など人々の記憶に残る名曲を生み出してきたアン氏は、この日、済州4.3事件を象徴する「眠らざる南の島(잠들지 않는 남도)」に続き、同じく済州4.3事件の痛みを謳った新曲「4月のつばき(4월 동백)」を披露し、満員の客席の喝采を浴びた。


集会後、4.3事件の集いに初めて参加したという金山美ゆきさん(68)は「消されようとしていた歴史を受けつごうという市民の取り組みと情熱に感銘を受けた」とし、「アンさんの魂をふるわせるような素晴らしい歌声に感動した」と感想を語った。同じく初めての参加だという琴雅代さん(68)は「日本でも、歴史の隠蔽が進む中、韓国でも同じような動きがあったことを今回初めて知った」と話し、「済州島4.3事件を思う人々の悲しみが、アンさんの音楽を通して伝わってきた」と語った。

(金宥羅)





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