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2016/9出版


『S/N×ガールズ・アクティビズム記録集』(同実行委員会[菅野優香、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、堀あきこ]企画編集、2016年9月) 1000円+送料180円





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日本女性学研究会
· 2016年10月26日 · 編集済み ·

『S/N×ガールズ・アクティビズム記録集』(同実行委員会[菅野優香、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、堀あきこ]企画編集、2016年9月) 1000円+送料180円

・記録集の刊行によせて(菅野優香)
・ごあいさつ(S/N×ガールズ・アクティビズム実行委員会)
・「S/N×ガールズ・アクティビズム」の始まり(ブブ・ド・ラ・マドレーヌ)
・ダムタイプについて、S/Nについて
【特別寄稿】
・同じということはわかりあえるということではなく、違うということは断絶ではない(竹田恵子)
【イベント・レポート】(岩川ありさ)
・トーク 9/19「これ!も!女の!運動」
・トーク 9/20「AIDSを生きる、看取る」
・トーク 9/21「ART・Life・Activism」
・イベントアンケートから
・1990年代の京都:時間軸による整理図
・資料:《S/N》プロジェクトメンバー、パフォーマンス《S/N》公演記録
・資料:パフォーマンス《S/N》各シーンの主な構成
・編集後記(堀あきこ)

本記録集は、2015年9月に、3日間にわたっておこなわれたイベント「S/N×ガールズ・アクティビズム」を記録したものである。このイベントでは、「ダムタイプ(dumb type)」というグループのパフォーマンス作品《S/N》(1994年初演)を扱っている。

《S/N》の制作については、古橋悌二さんが自らのHIV感染とゲイであることをダムタイプのメンバーにカミングアウトしたことの影響が大きかったため、《S/N》は、従来、「ゲイ男性」を中心とした表現として語られてきたという。しかし、実際には、《S/N》の制作には、多くのセクシュアルマイノリティを含む女性たちも関わっていた。そこで、このイベントでは、《S/N》をフェミニズムと女性という観点から捉えなおすことを試みたという。また、《S/N》を含む1990年代の京都のアクティビズムと現在の女性運動とのつながりについても考察されている。

この記録集では、まず、竹田恵子氏が、《S/N》における女性表象について論じている。

次に、3日間にわたって開催された、パネリストたちによるトークがそのままの形で、60ページを費やして収録されている。これが、この記録集の最大の特色だと言えるだろう。

第1日目は、あかたちかこさん(思春期アドバイザー)、對馬果莉さん(同志社大学院生)、元橋利恵さん(大阪大学院生)の3人による「これ!も!女の!運動」と題するトークである。進行は堀あきこさんだ。それぞれが、ご自分の経験をもとに、ウーマンズダイアリー・プロジェクト、京都96条の会、怒りたい女子会などにおける、女性の活動について語っている。けっして運動についての概説のようなものではなく、どうして運動に参加したのか、どのように運動を企画したのか、その中から自分自身が得たものは何か、今後どうするのか、といったことを述べておられるので、興味深く一気に読める。

2日目は、青木理恵子さん(CHARM)、岡野八代さん(同志社大学)の2人による「AIDSを生きる、看取る」と題するトークである。進行は、ブブ・ド・ラ・マドレーヌさん(美術家)である。最初にブブさんが、ダムタイプの中では古橋さんやHIVを持っている人々に対する看病がおこなわれていたことから、今日のテーマは「看取り」になったという経緯について語っている。次に、HIV陽性者や在日外国人に対する介護問題に取り組んでいる青木さんが、さまざまな「普通」でない看取りについて語る。岡野さんは、なぜ政治学は、家族や身体、性について語らないのかという話から始めて、政治学では語られない「時間」の捉え方や、LGBTだからこそ見えてくる「家族」を乗り越えた「共生」について語っておられる。

3日目は、アキラ・ザ・ハスラーさん(美術家)、ブブ・ド・ラ・マドレーヌさん(美術家)の2人による「ART・Life・Activism」と題するトークである。進行は、菅野優香さん(同志社大学)だ。このトークは、ARTとActivismとの関係を、Life(生命・生活)の切実さと向き合ってきた2人のアーティストが語るという趣旨である。お二人とも、1990年代にHIVエイズと共に生きるための情報を可視化する活動をなさった方であり、古橋悌二さんを看取った方でもある。お二人は、まず《S/N》と女性と関わりについて語ったのち、現在自らがおこなっているアクティビズムとアートや《S/N》とのつながりについて語っておられる。

今年も「S/N×ガールズ・アクティビズム」は開催された。この記録集には「vol.1」と記されているが、今後も発行する予定のようだ。

このイベントのfacebookページは、以下である。
https://www.facebook.com/girlsactivism/

この記録集は、「girlsactivism@gmail.com」に購入希望数、住所、名前をご連絡すれば、送金先が送られてくる。そこに入金して、郵送していただいた。(遠山日出也)



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中村彰さんはウィングス京都 京都市男女共同参画センターにいます。
2016年12月19日 · 京都市 ·
私のアソコには呼び名がない!ー中国版「ヴァギナモノローグ」から私たちへ―
https://www.facebook.com/events/

カ セイテイ 柯倩婷さん(中国 中山大学教授)から、報告していただきました。

学生たちが演劇で演じることから、フェミズム運動を拡げる力になっている。

演じ手と観客とが交流して、互いの経験を共有することで深まり、新しい劇が始まる。

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ゲスト:
柯倩婷 KE qianting カ セイテイ

コメンテーター:
あかたちかこ(大阪市保健センター派遣カウンセラー、思春期アドバイザー)
遠山日出也(立命館大学客員研究員)

通訳&コーディネーター:
熱田敬子(早稲田大学ほか非常勤講師、ゆる・ふぇみカフェ運営委員)

司会:
元橋利恵(大阪大学大学院)

プログラム
◆ドキュメンタリー上映
『来自阴道~The VaChina Monologues~』
邦題:ヴァギナ×チャイナ~まんこ語っちゃいな~
協力:東アジアクィア映画祭

◆ゲストによる解説
通訳:熱田敬子

◆コメント
◆質疑応答
◆ヴァギナ・モノローグスをやってみよう!
ファシリテーター:あかたちかこ

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――自分の身体のことを大切にできていますか?
自分の性を誇りに思えていますか?

私たちは自分の女性器の名前すらまともに口にすることができません。それ以前に、なんて呼べば良いかすらわからない。「まんこ」って呼び方、好きになれますか?どうしても呼ばないといけないなら「アソコ」でごまかす??

私たちのアソコに呼び名のない状況は、私たちの社会が女性や性をどのように扱っているかを反映しています。

フェミニズムの古典といえる、女性たちが自らの女性器(=ヴァギナ)について語った『ヴァギナモノローグ』。本イベントでは、現代中国の女性たちが、自らの女性器にまつわる経験をもとに中国版を創り出す『ヴァチャイナ・モノローグス』運動や、中国の若い 世代の女性運動を牽引されてきた、広州中山大学の柯倩婷先生をお招きします。

中国のヴァギナをめぐるユニークな女性運動の経験から、私たちも自分が自由になるために身体や性について、楽しく考えてみませんか。


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元橋理恵
あかたちかこ

熱田敬子